「・・・先生。」

「ん?もしかして、お前。この前の事気にしてんのか?あれはもう終わった話だろ?
それに・・・」

「それに?」

「んぁ?なんでもない。」

「えー!気になる」

「気にしなくていい」

「ケチ」

自分では先生に聞こえないように言ったつもりなのに
先生はちゃっかり聞こえていたみたい。

先生は振り返って
ちょっと声を低くして私をニラみながら
「誰がケチだって?」
なんて言いながら不適な笑みを浮かべている・・・

怖すぎるよ。先生。

先生は怒ると怖い。
いつもは優しい先生の声は怒ると
低くて怖い声になる。

あんなに優しい先生からは
とっても想像できないぐらいね。

「ごめん」
って何回も誤るけど、先生はご機嫌ななめのまま。

-フッ-

え?『フッ』?
先生、今笑ったよね?
あー。これ絶対先生怒ってないよ。
最悪。
必死に誤る私の姿を先生は笑いをこらえながら見ていたはず。
恥ずかしいよ・・・。全く。