「もう、遅いから送るよ」

「おねがいします」

外を見るともう真っ暗

『送るよ』なんて格好良すぎだよ、先生。

先生の車ってどんなんだろう。

先生の車は私の思っていたとおり。

車の色は白で
なかはとってもシンプル
芳香剤のオレンジの香りがする

まさに、先生って感じ!

先生の車に乗れるなんて夢にも思ってなかった。

ドアを開けて車に乗り込む。
ふわっと香るオレンジの香り。

チラッっと先生を見る

運転をする先生は私が知っている先生の中で
1番格好よくてドキドキした。

「先生。」

「ん?」

先生の『ん?』が好き。
顔を少し覗き込んで笑う顔が好き。
元気のない私を励ましてくれる優しさが好き。

今日1日でまた先生を好きになった。

毎日毎日先生への好きが増えていく。