先生は私が起きている事に気付いてなんだろう。

私の頭をなでながら
小さな声でそっと呟く

「ごめんな・・・」

何で先生が謝るの?
悪いのは全部私なのに・・・
先生は1つも悪い事なんてしてないのに・・・

「俺は、お前が心配なんだ。いつも笑って『おはよー、先生』ってあいさつしてくれたのに・・・なんで急にあいさつしてくれなくなったんだ?
吉田。一体どうしちゃったんだよ・・・。」

先生の悲しそうな寂しそうな声
少し震えていてまるで小さな男の子のようだった。

先生、心配かけてごめんね。

これからはちゃんとあいさつするから
笑って元気にあいさつするからね。

私はまるで今起きたかのように装った。

「先生?」

「なに?」

優しくニコッって笑う先生

「ほっといて何て言ってごめんね?手、振り払っちゃってごめんね。」

心の底から感謝の気持ちとごめんの気持ちをこめて謝った。

「俺こそごめん。変な事聞いて・・・。でも、手、振り払われたのはショックだったなぁ」

「じゃぁ、手出して」

「ん?どーぞ」

私は先生の手握って言った

『先生のこと嫌いじゃないよ。好きだよ』って。

先生は『好き』って意味わかってないと思うけど
本当に好きなんだよ。

この気持ち伝わりましたか?