その瞬間、何か不思議な気持ちが芽生えた。



それ以来、悠真はナゼか、よく私に付きまとうようになった。


朝休みも、

「千代梨ぃ〜!ドッチしよ〜!」




20分休みも、

「トランプしよ!」




昼休みも、

「鬼ごっこしよ〜!」


内心、ウザかった。



けれど、せっかくの好意をムダにしてはいけないと、

ガマンした。






ある朝、学校へ行こうと玄関を出ようとすると、




「千代梨〜!!」









えぇっっ!!?


(な、何でアイツ(悠真)がウチの前におんのぉぉっ!!!??)


ヤツは、家の前でヒラヒラと手を振っている。

今まで、ガマンしてたけど、もぉ限界!!!!



「アンタなんかに、私の気持ちなんかわかわからんくせにっ!!」


私は、いきおいで走った。

本当は、スゴく嬉しかった。

だけど、もう、嫌な思いはしたくない。




「あっ、ちょっと…」

学校まで走って5分。


全力疾走をしていると、ナゼだか涙が溢れでてきた。






友達をつくるのがコワイ


こんな自分がイヤ、




家がイヤ





もう、頭の中はパニック状態だった。