【服装】




それは、私が何よりもニガテなこと。


ナゼかというと、地元の田舎っ子にまで



「ダサい。」




と、言われるほどファッションセンスがない…。


だから、それ以来トラウマになってしまったのだ。



今の私の服装なんか、

色褪せた花柄ワンピに、茶色のズボン。



(こんな私なんかが、今さら可愛くなれるハズがない……)





すっかり、自信をなくしていた。



そんな私を見かねた悠真は、



「やる前から、そんな自信なくすなって!!」



ニッと笑った。



「最初は、雑誌から勉強だ。」



そう言うと、



「ちよ、いくぞ!」


私の手を取り、外へ出た。


「えっ、ちょっ…」





私は、悠真の手をいつのまにか、しっかりと握っていた。






しばらく走った。



そうして着いたのが本屋だった。