そう呟いて、俺は商品を一つ掴み、レジに並んだ。 「なんだ、まだいたのか」 「いーだろ別に、俺の勝手だ」 「……そうだな。 あ、これ俺にも残しといてくれよ、金なら後で払「お前にやる」 ずい、と清士郎にケーキを押し付けた。 状況を把握できていないらしく、奴は目を大きく見開いた。 あぁ、そんな驚いた顔さえも可愛い。 なんてことを考えてしまう俺は、相当重症だと思う。 .