「大丈夫だよ…?近いしさ」

笑ってみせると春彦は納得いかない顔で渋々と頷いた

「じゃあ明日、学校でね」


小さく手を振り家を出た




ハァーと息を吐くとうっすらと冬を感じさせてくれる白い息


「寒っ」


自然と緩む口


今日は一日中春彦の家にいたんだよなぁ…



「ふふっ、春彦…。」


頭の中は春彦ばかり


日に日に積もる貴方への好き





悪い予感なんてただの気のせいなんだって
私は、思いたかった



だけどね





あれ?

道路の真ん中で立ち止まる私

――体が…



動 か な い…――





綺麗な夜空に響くクラクション



幸せから一変



私の幸せ崩れちゃった



激痛が走り

宙に舞う体




頬を伝う涙