「…なんか…いろいろ…」




「…別にいいけど」






前橋が謝ることなんて1つもない


あんなコンビニで一人でいて


知らん振りなんてできねぇし







ただ…







俺がこうやって言えに来させたのは


あそこにいたのは前橋だったからだ






「大丈夫だから、はやく寝ろ?」






雷の音はいつのまにか小さくなっていて


雨も小降りになっていた






「…」






どしたんだ?前橋?


もう大丈夫なはずなのに袖をつかむ力を


ゆるませない前橋