｢おー、お帰り！俺の方が早かったな｣
健士がキッチンから戻って来て、尚子の荷物をひょいと持った。



｢お、お帰りなさい｣
美雪は尚子に恐る恐る挨拶をした。



｢ただいま、美雪ちゃん！お腹空いたでしょ？今すぐ準備するね｣
尚子は笑顔でそういうと健雄を連れてキッチンへ向かった。



すると、すぐにキッチンから三人の話し声が聞こえ、尚子がリビングに戻ってきた。



｢美雪ちゃん、ゆっくりしてていいのに！でも、ありがとう！おかず一品分時間短縮出来たよ｣
尚子はすごい笑顔だった。


美雪の顔もつられてパッと笑顔になった。



……良かった。尚子さんも健雄君も無事で……



……あれ？