―ガチャッ―


「お父様…?」


「おーーっ、海咲。
海咲から来るなんて珍しいじゃないか。」



「失礼します…。」



俺たちは部屋に入った



「あれ…?君はこないだの…?」


「はい。ご無沙汰してます。」





「なんだ?2人して。今から交際宣言するみたいだなー、ハッハッハッ「そうなの。」」



「何?」




海咲のお父さんの顔色が変化した




「お、お父様、聞いて。


私たち、去年の夏頃から付き合ってるの。」



「………。」



「あ、あの、お父さん、今まで
黙っててすみませんでした!海咲さんに
婚約者がいるのは知っています!

でも、それでも、いいんです!
今だけでも、許してもらえませんか!?」



俺は、今

すごく馬鹿な事を言った




『今だけ』??

何言ってんだよ、俺。



今だけじゃねーだろっ…


これからもずっと一緒って心に誓ったんだろ??



何で…今だけとか…


―馬鹿だよな…俺―