「ねぇ…、あれ…。」


海咲が指さす方向を見た


「あれ…っ!!」



海咲は走りだした



「おいっ!!」


「あったっ…!!」


海咲が手に持っていたものは

―俺があげたネックレス―


「良かったっ!!」


「どうしたんだ?」


「あ…ッ…、これ、
無くしちゃって。ずっと探してたの!」



「そっか。」


「ごめんね。無くしちゃって。」


「いいじゃん。もう見つかったんだから。」



海咲は満面の笑みを浮かべうんと頷いた