私は自分の身勝手な我が儘で
愁に一方的に別れを告げた。

それなのに今更思い出すなんて
そんな我が儘が許されていい訳がない。


「私には…そんな資格ないよね」



気がつけばあの頃の事ばかり
思い返していた。


「‥だめ、だめ!!」


頭の中が彼でいっぱいになりそうなのを振り払うかのように
私はアッサムティーを一口飲んだ。


「…ー熱っ」



時計の針は午前9時を指していた。