しばらくするとマスターが出てきた


「こんにちは」


「こ、こんにちは」


私はその場に立ち上がった


「いいよ、座ってて」


「はい」


40歳代だろうか、マスターを目の前に物凄く緊張する


「最近、良く来てくれるね」


「いえ…素敵なお店だなと思いまして」


「はは…ありがとう…で?バイトしたいんだって?」


「はい…ぜひお願いします」


私は座ったまま頭を下げた


「君、大学生?」


「はい」


「履歴書は持ってないのかな?」


優しくそう聞いてくるマスター


履歴書?ゲッ!忘れてた…