「ダメ!姫は合コンには誘わない!っていうか行かせない」


「結衣?」


私はペットボトルから視線を結衣に向けた


「姫はその、王子様…名前何だっけ…」


「日向さん…」


「その、日向さんが好きなんでしょ?じゃ、何とかしなきゃ、このままじゃ諦められなくない?」


「だって彼女が…」


私はペットボトルのフタを閉めた


「彼女いるかワカンナイし、花束だって、もしかしたら違うかもしれないじゃん!誰かに持って来てって頼まれたとか…」


「携帯の相手のマキは?」


「それは…妹とか!ただの友達とか!」