「気付かなかった…」


「今さ、あそこの壁に求人募集の貼り紙があったから、ピンときたの!」


結衣は通り過ぎたお店の壁を指差した


「あの喫茶店が求人、募集してたらいいんだけど…」


「姫が本当に王子様に会いたいんなら頑張りな!私は強制はしないから」


結衣はそう言い残して帰って行った


私が本当に会いたいんなら…?


うん!会いたい!


私は今来た道を戻り、喫茶店へと向かった


店内には貼り紙とかなかったし、店員さんも1人いるし、マスター男だし…


あ〜でも…バイトするしか方法がないんだよね…