昴が泣きそうな私を抱きしめる


「ホント?」


「ホントだよ」


優しい笑顔に安心した時、昴の顔が近付いた


唇がそっと重なり、だんだん深くなる


「ンン…」


昴がさっきまで飲んでいたコーヒーの味が私の口の中に広がった


唇が離れてキュッと抱きしめられる


「すみれ…俺、住むトコない」


「ココ…狭いけど…いいよ?」


「勉強の邪魔にならない?」


「ん…大丈夫…」


昴を見上げると、昴が私の頭を撫でた