向かい合ってるけどまともに顔が見れない


「すみれ…俺、ちゃんと帰ってくるからさ…」


「うん…」


下を向いたまま頷いた


「浮気しないで…待っててな?」


「うん…」


「そろそろ行かないと…すみれは昼までならココ、いていいからな」


昴が立ち上がる


「も、もう行っちゃうの?」


私も思わず立ち上がった


昴に抱き締められた私は、必死で涙を堪えた


でも、涙っていうのは自分じゃコントロール出来なくて…


「バカだな…泣くなよ…また、会えるんだからさ」


「うん…」


「また…運命的な出逢いをしようぜ」


昴はそう言い私に深い深いキスをして、私の前から姿を消した