私は結衣の言葉に耳を済ませた


遠くでキャーキャー言ってるような…


「姫!もしかしたら王子様、女達に囲まれてるのかもしれないよ?」


「え…やだ…そんなの…」


「だって…それしか考えられないよ?こんなキャーキャー初めて聞くし」


私は不安になりながら正門へ急いだ


私の昴だもん…


誰にも触られたくない!


正門を出ると、想像した通り、誰かを中心に女達が集まっていた


もちろん昴は背が高いから、すぐにわかる


私は結衣の腕を掴んだ


「あれ…昴…」


「嘘…めちゃくちゃイケメンじゃん」


私から見える昴は、何人もの女達に囲まれていて、その顔は思いっきり迷惑そうだった