「いや、良くないって!」


「でも、もう遅いも〜ん」


「結衣のバカ!」


半分、面白そうにからかう結衣の手をつねり睨んだ


「姫は理想が高いんだよ。よくある王子様みたいな男なんていないんだからね」


「わかってるけど、自分を軽く見られたくないだけ」


「ま、気が向いたら参加ってことで…ねっ!」


結局、結衣の思惑通りに変なサークルに入会


私はサークル活動には参加せず、そのまま1ヶ月が経過


この時の私は結衣が言っていたように、王子様の存在を否定し、自分の憧れの王子様が現れるなんて思っていなかった





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