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「ね、ドキドキするよ〜」


「だから、私1人で帰らせてよ」


「イヤ!せっかく王子様を拝めるチャンスなんだから、絶対見る!」


結衣はどうしても、私の隣から離れようとせず、サークルも休んで正門へついてきた


「いるかわかんないよ?」


「え〜何で?迎えに来るって言ったんでしょ?じゃ、いるよ!姫に惚れまくりみたいだし」


「惚れまくりかワカンナイけど…一応、さっき、メールはした」


「来るって?」


「ううん…もう来てるって…」


「キャーッ!そうなの?ラブラブじゃん!」


結衣が興奮して私の背中をバシッと叩いた


「痛いってば!もう…結衣のバカ」


「ごめん、ごめん!ん?何か聞こえない?」