私は昴からコップを受け取り、ジュースを飲んだ


グレープフルーツ独特の酸味と苦味がサッパリして美味しい


「なぁ…俺がイタリア行くまで…ココで一緒に過ごそ?」


「え?私大学あるし、着替えとかも」


嬉しいのに少しだけ困ったようなフリ


これは照れ隠しみたいなものだけど、昴は真剣な表情をしていた


「ダメ?」


「ダメじゃ…ないけど…」


「じゃ、今日は泊まって。明日、大学まで送るから」


と、泊まる?


っていうか大学まで送る?


「い、いい!1人で行ける」


「何で?今日からずっと、俺の側にいてよ」