「ひ、日向さん?」


少し肩から顔を浮かせて日向さんを見た


「すみれ…って呼んでいい?」


「うん…でも…変な感じ」


小学校の高学年辺りからずっと姫って呼ばれていたから、なんとなく、くすぐったい気がする


「そう?皆は姫って呼んでるけど…俺だけは特別!」


「うん」


「じゃ、改めて…すみれ…俺と付き合って?」


日向さんは私の返事を聞く前に優しくおでこにキスを落とした


「日向さん…」


「昴でいいよ」


「え…」


「昴って言ってよ」


「ン…」