私が軽く頷くと、日向さんは、カードキーを挿し込み、ロックを解除した


さっきと同じだ…


日向さんは電気のスイッチをパチパチと押して、部屋中を明るくした


「いつから待ってたの?」


「えっと…8時くらいから…」


壁に掛かっている時計はもう夜中に近かった


「ごめん…俺…出掛けてて」


日向さんは私を椅子に座らせた


そして、冷蔵庫からアップルジュースを出して、コップに注ぐ


部屋の中は綺麗に片付けられていて、日向さんがたった今、外から帰ったのが事実だということを物語っていた