───────……

私はふわっとした温かい体温に包まれたような気がして顔を上げた


「姫!」


その声は…


「日向さん?」


私は日向さんに抱きしめられていた


「会いたかった…姫…」


「あ、あの…」


何が何だかわからなかった


さっき日向さん、綺麗な女性と…


「姫?泣いたの?」


「え?泣いてなんか…」


私はすぐさま頬に手を当てた


濡れてる


私がいる場所はさっき崩れ落ちた場所とは少し違っていた


もしかして、さっきのは夢?


「中…入る?」