「でも…本当にコレで良かったの?王子様、喫茶店に行くんじゃない?」


「うん…一応それも考えて、神谷さんには伝えてる。もし、日向さんに何か聞かれても、絶対に何も言わないでって。マスターは殆んど外には出ないし」


私は念には念を入れて、日向さんと私に関わりのある喫茶店は押さえていた


これで、私は日向さんに見つからない


それに、日向さんだってそこまでして、私を探したりするハズがない


イタリアに戻って活躍して、私の手の届かないところへ行っちゃうんだ


もし…運命ってのがあるんなら、いつかまた日向さんに会える


私はそう信じていた