「姫のバカ!ムリして笑ったりして!泣きたいくせに!会いたいくせに!」


「そうだよ!ムリしてるよ?泣きたいし会いたいよ?悪い?」


「だから私が…」


「もう決めたの!日向さんに会ったら…イタリア行くの止めてしまう…日向さんの人生、狂わせてしまう…わかってるの!だから…諦めるの!」


私は気持ちを結衣にぶつけた


「ごめん…姫…良く考えて決めたことなんだよね?私、わかってたのに…姫のツライ顔、見たくなくて…」


結衣が私のポケットから手を放した


「ううん…結衣、心配かけてごめん。ありがとね」