姫がココまで考えているとは正直思わなかった


「そこを何とか…お願いします。あなたから聞いたって言いませんから!」


男がこんなに必死で頭下げてんだ


いい加減教えてくれよ


「ごめんなさい…やっぱり…姫野さんも良く考えて決めたことだと思いますから」


「そうですか…わかりました」


最後の望みが断たれた…


俺はガックリと肩を落とし、ホテルへの道を歩いて行った


前に姫が言ってた運命という言葉が頭を過る


あの女性から無理矢理、連絡先を聞いた運命と、聞かない運命はやっぱり違うんだろうか…


俺の運命には…もう姫は関係ないんだろうか


もし、さっきの女性の判断ひとつで俺の運命が変わるのなら、俺が自分で自分の運命を変えてやる


自分が決めた道を信じて行動するのみ!