俺は姉貴を部屋から出して急いで着替えた


会いたいと思ったこの気持ちは、もう抑えられない


俺に与えられた猶予は1週間


その間に何とかしないと


ホテルを出た俺は、姫のアパートの辺りに来ていた


「ドコなんだよ…」


こんなことなら、姫の部屋、聞いときゃ良かった


後ろから女性の笑い声が聞こえる


姫!?


俺はドキドキしながら振り向いた


違う…姫じゃない…


今、部屋にいるんだろうか


俺はその辺のアパートのポストに書かれている名前を見て歩いた


何軒回ったかわからない


そうだよな…女の独り暮らしで名前なんか書くワケねぇか