フゥ…


結衣の溜め息が聞こえる


結衣、イヤなのかな…


私は紙ナプキンをまた折ったり開いたりした


「ね〜姫〜ちょっと考えたんだけど…ココで姫を見て、喫茶店に誘ったんでしょ?」


「うん…」


「ナベちゃんの魔の手から助けられた時、王子様1人だったんだよね?」


「うん…そうだったよ?」


結衣が頬杖をつき顔を近付けてくる


「その後、喫茶店で電話がかかったってことは、一緒にファミレスにいたのは彼女じゃないってことじゃん!」