俺は絶望の淵に立たされた気分だった


「何?その顔!結婚式が終わったらって約束だったでしょ?」


俺はチケットを奪い取り、日付を見た


来週の日曜日…


「始めはすぐにって言ってたけど、あのイラスト、花言葉入りのヤツ?クライアントが結構気に入ったみたいでね。後1週間、日本人なりの想像力を養えだって」


「養え?」


「日本人だから養うも何もないっつうの」


姉貴はケラケラ笑っていた


この時、俺の頭に浮かんだのは…姫だった