俺は重い足取りでホテルに戻り、眠りについた


朝、起きたら、姫と過ごしたあの日に戻っていてと願いながら…




puru…puru…


携帯のアラームが静かに鳴り響く


「やっぱり、タイムスリップみたいなことにはなんねぇか…って、俺、現実逃避しそう…」


ポツリと呟き、シャワーを浴びた


熱めのお湯が頭から流れる


体はサッパリしても、心の中はモヤがかかって晴れない


コーヒーを飲み、スーツに着替えてホテルを出る


マキ達の結婚式場に着き、披露宴


今日のマキ程、羨ましいと思ったことはなかった