姫に突き放された…


俺は肩を落として花屋に寄った


「あら?昴、さっき前通ったじゃん?」


「ああ…ちょっとな…」


俺は適当に花を選んだ


「何?今日、美大?」


「そ…今日で終わりにする」


姫のあんな顔、見たくねぇ


「そっか、もうすぐイタリアだもんね」


「ああ…」


俺は適当にくるんで花束にし、それを持ってホテルの駐車場に向かった


後部座席に花束を置き、車を発進させる


姫が部屋を出てからすぐに着替えて追いかけた俺


姫にもう会えない気がして夢中で探した