「初めて?」


まさか、日向さんの初体験話?


聞きたくないよ!


「実はさ〜」


私は話し始めた日向さんの言葉を遮った


「い、いい!日向さんの初体験の話なんて…」


「初体験の話?しないよ〜俺が言いたいのは、一目惚れも花束あげたのも姫が初めて…ってこと」


「ホント?」


「問題!俺のあげた花束、何の花だった?」


「チューリップ…」


忘れるワケない!


帰ってすぐ、飾ろうとしたけど、花瓶がなくて、1番大きなコーヒーカップに挿したもん


「正解!じゃ、何色のチューリップだった?」


「赤…」


赤いチューリップと白いカスミソウだった