カタン…


隣の部屋から音が聞こえた


そうだよね…


日向さん、入ってこれないよね


私はそっと寝室のドアを開けた


ガラステーブルにコップがあり、日向さんはソファーにもたれて上を向いていた


「あ、あの…」


「ん?」


「ね、寝ないの?」


ドアから顔だけ出して頑張って話しかけてみる


「ん〜寝たいけど…このままじゃ、姫のこと、襲っちゃいそうだから」


日向さんはそう言うと、水を全部飲み干した


「い、いいよ…私…」


言えた!


でも正直恐い