そういえば、こうしてマジマジと見つめるのは初めてかもしれない


日向さんだけじゃなく、他の男性もあまり凝視しなかった


「姫〜見すぎ…」


「あっ!ごめん…」


「ま、いいよ。部屋で、もう1回聞くから」


結局エレベーターが最上階に着き、私は日向さんの後ろを歩いて、部屋へ到着


どう思う?って…


確かに始めは見た目に惚れたけど、日向さんの優しい口調。繊細かつ忠実なイラスト。話してると人柄がにじみ出ていて、全てが好き


でも…謎があるトコがキライ


…どっち?と聞かれたら、確実に答えられるんだけど


ピッ…カチッ…


日向さんがカードキーを入れてドアを開けた


「姫、どうぞ…」