「ウソ!」


「ホント!」


日向さんはスタスタと歩いて、個展の開催されているドアを開けた


ドアの横には大きな花の絵
【subaru】と書かれたサイン


横にある『花の個展〜subaru』と書かれた看板に目がいく


日向さんって有名な人?


「姫、おいで」


「あっ、うん」


戸惑いながら中に入ると辺り一面真っ白い壁


掛けられた大小様々な絵


「スゴ〜イ…」


私はひとつひとつ、日向さんの絵を見た


「姫、コレが俺の好きな花」


日向さんの指差す先にあった絵は


「コレ?」


「そ…コレが俺の好きなスミレ」