私は苦く感じるコーヒーを口にした


「じゃあ、姫に見せたいモノがあるんだけど…」


「な、何?」


「フフ…お楽しみ」


「え〜気になって仕方ないよ〜」


日向さんは満足そうな笑顔で私を見る


「早速、行こうか」


私は日向さんに案内されて、映画館と隣接したデパートの3階に連れて行かれた


「何か催しでも?」


「うん!小さな個展をやってるんだ」


「個展?誰の?」


私は日向さんを見上げた


日向さんはニッコリして私の肩を抱いた


ドキッ


ひ、日向さん?


「俺の…個展だよ」