この細い道がずっと続いてたらいいのにな


そうすればこのまま日向さんと一緒にいれるのに


そんな恋する私の願いは叶うハズもなく、あっという間に駐車場に着いてしまった


花公園に向かう時は楽しい細い道だったのに、帰りには寂しい細い道になったような気がする


「姫〜今日はありがとね」


運転しながら日向さんが言う


「いえ…こちらこそ…」


つい、かしこまってしまった私の耳に、日向さんの呟きが聞こえた


「ハァ…しばらくお店に行けなくなるかもしれないな…」


「え?」