「じゃ、ココで…」


「はい。いつもありがとうございます」


「俺が頼んだコトだから…それに…」


日向さんは途中で話をやめた


「ん?」


私が少し首を傾げると、いつもと変わらない笑顔になる


「明日、桜駅10時。よろしく」


「ハイ」


手を上げて帰って行く日向さん


私は日向さんが見えなくなるまで見送った


明日、私をわざわざ美大に連れて行くなんて…


日向さんが私のこと、どんなつもりなのかわからないけど


少しは期待しちゃっていいのかな?





───────……