少し首を傾げて悲しそうな表情をする


「い、いえ…そんな…」


「じゃ、行こう」


さっきの表情は何だったのかと思うくらい、楽しそうな表情に変わる日向さん


私は花束の事を心のドコかに引っ掛けたまま、ゆっくりと歩き出した


花束の話はきっと言いたくないんだろうな


気になる?


そう言いながら、話を逸らした帰り道


「そうだ、姫、スミレのイラストあげようか?」


「え?貰ってもいいんですか?」


「だって姫の好きな花でしょ?」