「お待たせ致しました」


店員がケーキセットを持って来た


「はい、バナナシフォン」


「あ、ありがとうございます」


そそくさとお皿を自分の方へ引き寄せた私


「いただきます」


「い、いた…だきます…」


私はバナナシフォンを一口


「ん!美味しい」


「でしょ?俺、たまにココ、来るんだ」


少年みたいな愛くるしい笑顔に、私の心臓は撃ち抜かれた


キュン───…


「オレンジタルト、一口あげようか?」


「ハ、ハイ…」