ちょっと肩を落としてカウンターへ


「どうしたの?」


「ガチャッて置いて、ちょっと笑われた気がして凹み中です…」


「な〜んだ。可愛いもんだよ!私こぼしたことあるからね〜それも彼氏に!」


「でも…」


「そうだ!日向さんの隣のテーブル拭いてきてくれる?」


神谷さんの心使いが嬉しい


「いいんですか?」


「あのお客様が帰ったら、日向さんだけになるからね。映画、誘うんでしょ?ファイトだよ!」