「お前のジャージ持ってってやろうと思ったんだけど…」



と、あたしのジャージを広げる。 



「ああっ」



あたしは思わず声を上げる。



体操服が引き裂かれていたのだ。 



「ひどい…」



今ごろ鮎川望たちへの怒りがこみ上げてきた。