い、意味解らんって…。

まあ、知らないなら無理ないな。



私だって解らんやろーし。








都ちゃんは啓に何も話してない。



それだけ簡単には考えられないって事やんね?


大事ってことやんね?





考えてる最中に啓が言う。



「にしても、何で別れよ言うたんや?」


「別れるなんて本心ちゃうよ、きっと。」




まだお互いに好き合ってる。


元に戻れる。








しばらくすると、前を走っていた聡くんがキョロキョロしだした。



「…まさか。」



と漏らした私に、啓が隣で呟く。




「あほ、んなことあるわけな…」





聡くんが振り返り涙目で私たちを見た。




「…見失った…。」
























「「アホーーッ!!」」





2人の声はまたしても一体化したのであった。