道が分からないからその人についていき、もとの場所に戻ってくると…。



「あ!聡(サトシ)君!!」


さっきの撮影をしきっていたマネージャーらしき人が、こっちに寄ってきた。



「よかった、ミヤちゃんも一緒に…。」

その人は私を覗き込むように話しかけてきた。


「いや、この子ば違う子なんだ。俺、人混みにいたら危ないと思ってミヤの手を引いたつもりだったんだけど、間違って…。」


…どんだけ間違われるんや、私…


「えっ!?てことは、ミヤちゃんはどこに!!?」


「えっ!?」


「探してもいないから、てっきり聡君と一緒だとおもったんだよ。」


「えぇ〜っ!?」



…なんだこの展開。

私は啓を探さないと。




「あの…じゃあ、私はこれで…。」


早く逃げなきゃなんかややこしいことになりそう!


そそくさと居なくなろうとしたとき…


「待って!お願い!探すの手伝ってよ!!」


ガシィ!!!



ひぃっ

やっぱしーー!!



「でも…。」


断ろうと振り返ったら…


キラキラ



うっ、眩しい…!


その人は、おねだりオーラ全開だった。