「っ…な、なな何でそこで啓が出てくるん?」


そういう美緒は噛みまくっていた。

うわ、美緒、今絶対顔真っ赤や。

想像できるな…。


「だってぇー、あんだけ仲良かったら一線越えてんじゃないの?」


「ゴホゴホッ!!」


ちょーど、ミネラルウォーター飲もうとしてた時にクラスの女子の声が聞こえて、器官に水が入ってしまった。


「んなっっ!!」

ガン!!



美緒の変な声と共に何かにぶつかる音がした。


あ、あいつも相当同様してるな…。


…俺もやけど。


「ちょっと美緒ちゃん大丈夫!?」


「…え?その反応は…まだだったの!?」


多分美緒は驚いて、更衣室のロッカーにぶつかったんやろう…。

その反応に奈々は驚いてるみたいや。


「ま、そ…その話はもうええやろ…。」


限界そうな美緒の声。



「えー、何でよ。ききたーい!」


おいおいおい!

だから男子まで丸聞こえやって!!



「っ、な、いーやん!もう!!」


「よくなーい!話せっ!!」


反抗する美緒に対して他の女子たちはつっかかる。


…これはいわゆる恋話ってやつなんか?!



女子は好きそうやなー…
こういうの。



「啓は…私の事、……。」


美緒の声が段々小さくなって、最後らへんが聞き取れなかった。


何で急に声が小さなったんや!?



「きゃー!うらやましいー!いいなーっ!!」



…気になるやん。

他の女子が騒ぐ声を聞いてたら、俺は美緒に会いたくて仕方なくなってしまった。



バレんかったらえーんやろ?

美緒にメールしよ




俺は思い付いた瞬間から美緒にメールを送っていた。