「ちょっ…奈々!いきなり何!?」


「…美緒…あんたそんなに胸でかかったっけ?」



「ブッッ!!」



な、なんちゅう話してんねん!!

吹き出してもたやん!


男風呂まで丸聞こえやんけ!



俺は焦って周りを見渡した。

タイミングがよかったせいか、更衣室には俺以外誰もいなかった。


…よかった。

他の男が聞いてたら、俺はマジ切れしてたな。



「あー!ほんとだ!美緒ちゃんの胸柔らかいね〜。」

「ひゃっ!?…触るのはなしやって!わあぁ!!」



は?

誰やねん、美緒の胸触ってるやつ!!


「…さわんな…。」


って!

何でこんなこと声に出して言ったんや、俺ーっ!!


女子にまで嫉妬するとか…
恥ずかし…。


それから俺は無言で黙々と着替えた。


俺以外に触らせんなって言わな!

って考えながら。


「美緒、大きくなったよねぇ。」


「だからもうその話は終わりやって!」


奈々の声に美緒の恥ずかしそうな声が重なる。

「もしやこれは啓君のせいでは?」


と、他の女子が言った。

「ぶふっ!!」

思わず吹き出してもたやんけ!


ななななんで俺のせいやねん!