帰りのHRが終わって夜さんの約束を思いだして星空公園へ向かった
いや、向かおうとした
さっきから知らないバイクに乗った人が後ろからついてくる
少し怖くなって星空公園じゃなく、少し人通りが多い道へ向かった
まだついてくるから本気で逃げようと思ったとたん
ブーッ ブーッ ブーッ
ポッケに入れたケータイが鳴った
[着信:夜さん]
「あ、夜さんだ」
夜さんから電話が来たら少し安心感を覚えた
ピッ
「もしもし、夜さん?」
<おぉ、藍李約束忘れてるか?>
「あの、ごめんなさい…」
<大丈夫だよ、何か事情でもあんのか?>
「知らないバイクが私の後ろ着いて来てて…」
<そのバイク…何色か分かるか?>
「えっと…真っ黒でミラーに青いドラゴンと赤いバラのマークがあります」
<あ、なるほどな…藍李、今からあの公園に来てくれ無いか?そいつなら大丈夫だから…な?>