梢子が帰ったあとの教室でカバンを開けた。
ジィ―っというチャックの音が、誰も居ない教室に大きく響いた。
カバンの奥底に、朝大事にしまった封筒を取り出すと、窓際に腰を下ろす。
青と白と赤で縁取られた封筒には、汚い字で、
“shidu yamaoka”
と書かれている。
しっかり糊付けされた封を慎重にはがし、中を覗くと、紙が1枚だけ入っていた。
またノ―ト破ってる。
便箋買えって言ったのに。
折りたたまれたその紙を開くと、懐かしい字がほんの数行だけ、書かれていた。
「相変わらず短いなぁ」と、思わず笑った。
ジィ―っというチャックの音が、誰も居ない教室に大きく響いた。
カバンの奥底に、朝大事にしまった封筒を取り出すと、窓際に腰を下ろす。
青と白と赤で縁取られた封筒には、汚い字で、
“shidu yamaoka”
と書かれている。
しっかり糊付けされた封を慎重にはがし、中を覗くと、紙が1枚だけ入っていた。
またノ―ト破ってる。
便箋買えって言ったのに。
折りたたまれたその紙を開くと、懐かしい字がほんの数行だけ、書かれていた。
「相変わらず短いなぁ」と、思わず笑った。