ぱたぱたと可愛らしい足音を鳴らしながら3人が壷の周りに集まる。
「なにこれー」
「珍しいものだよ」
そう言って笑うとばあちゃんが壷に掛かっていたガーゼを外した。
壷の中から、ゆっくりと光が広がる。
そのうち何個かの光が、ふわふわと壷から出てきた。
「うわぁ……」
陸が口を大きく開けて光を見上げた。
瞳に光が映ってキラキラ輝いている。